microSDカード(マイクロエスディーカード)の実力をご紹介します。
microSDカード(マイクロエスディーカード)は、SDアソシエーションにより2005年7月13日に承認されたフラッシュメモリ型電子媒体です。サンディスクが2004年2月に開発したトランスフラッシュ(TransFlash)の仕様を引き継いだもので、名称は異なるがメディアそのものは同じです。
外形寸法は11mm×15mm×1mmと、SDメモリーカードの1/4程度。汎用品として使われているリムーバブルメディアの中でもっとも寸法が小さいんです。最大容量は2GBであって、2Gを超える容量を持つ物はmicroSDHC規格となります。SDメモリーカードの規格と互換性があって、microSDカードを変換アダプタに装着することによって、SDメモリーカードやminiSDカードとして利用することができます。また、メモリースティックDuoに変換するアダプターも販売されていますので、国内のすべての外部メモリー対応携帯電話(RS-MMCを採用した機種を除く)に対応ができます。
日本国外ではモトローラの携帯電話を中心に採用されています、日本メーカーからも2006年1月に開発が発表されたVodafone 804Nを皮切りに、続々と対応端末が開発されています。auの2006年秋冬CDMA 1X WINモデルではW43S、W44S(共にメモリースティック Duoに対応)及びW41SH(miniSDに対応)を除く全てが、NTTドコモでも903iシリーズ(SO903iを除く)がmicroSD専用スロットを搭載されています。スロットは頻繁に取り外せない構造となっていることが多いことから、現実的には『取り外し可能な内蔵メモリ』のような扱いとなっています(あまりにも小型であるため、紛失防止も考慮されているんじゃないかとおもいます)。また、ボディの小型化薄型化にも貢献していいるので、miniSDに替わって主流となっています。2007年6月にはついにSD陣営での売上トップに君臨する規格となっています。
microSDカード(マイクロエスディーカード)は、SDカードとの互換性は高く、専用のアダプタを利用することでSDメモリカードとしてデータを読み書きすることが可能です。また、読み書き以外にも、著作権保護・セキュリティ関連機能であるCPRMや、smartSDセキュリティ規格など、SDカードとして必要な機能にも準拠します。
ちなみに競合する規格として「MMCmicro」というメモリカードも存在しています。こちらは、MMCカードの普及団体であるMMCAによって策定されたメモリカードで、大きさは12.0×14.0×1.1mmと、microSDに似通ったものになっています。